ポジション

11人の個性を活かす戦術に変えていく キッキング篇

今までにフィールドに出ている時間の長いオフェンスとディフェンスのポジションについて書かせて頂きました!

普段のプレイをみている限りほぼボールを蹴ることがないのでどこがフットボールなのという感じになりますよね….。私自身も始めた当初ボール蹴らないのに「何でアメリカン”フットボール”なの?」と思っていました!笑

でも、フットボールといわれる理由がちゃんとあるのです!

そこで試合で一番ボールが動く瞬間でもあるキッキングのポジションについて一緒に見ていきましょう!

一斉に襲い掛かる猛者

K(キッカー):文字通りボールを相手陣地に向けて蹴る!

ボールを蹴ると同時に味方が一斉に相手のリターナーに向かって走り出します!
そのため、遠くに蹴ることは勿論のこと高さも要求されます!それに加えてフィールドをいかに使わせないようにするかということも考えなくてはいけません。

理由としては、いくら高い弾道で遠くに飛ばせたとしても味方とリターナーとの間に距離が生じてしまうからです。するとリターンできる幅が広がってしまうため、なるべくフィールドのどちらかサイドの際に蹴り込みたいのです!

ポジションとは関係ないことを話してしまいましたがキッキングにおいては非常に重要な考え方になります!!

そのリターナーに向かって走る味方のポジションですが、これといったポジション名がありません……。チームによって両サイドライン側から1番か5番から中に向かって5番か1番と番号をふることが多いです!

そのチームによって何番がやるかは違いますが共通しているのが、リターナーに向かって突っ込み役となる特攻組とその間を抜けてきたように特攻組の少し後ろを走るフォロー組に分かれます!

このように2層に分かれて(キッカーを入れると3層)リターンされないようにするのがKC(キックカバー)といわれています!!

 

 

オフェンスに流れを繋ぐ

さあこれからはその反対側のリターン側のポジションについてです!

先ほどから出ている最後尾に待ち構えるリターナーについて先ずは一緒に見ていきましょう!

 

R(リターナー):キッカーから蹴られたボールをキャッチして相手側エンドゾーンに向かって還す!還すときはあらかじめリターナーが左右のどちらかサイドもしくは真ん中をリターンすると決めて走ります!

そこで味方が決死の思いでブロックして作ってくれる道を突き進むのがリターナーの役目です!しかし、カバー側(キックした側)もバカじゃないのでリターンしたい側にリターナーがただ走ってしまうといくら味方がブロックしてくれていてもすぐに道がふさがってしまいます…….

そのため、左に行きたいときはまず右に行ってから左に行ったり、左にフィールドを横切るように走ってから縦に切るように走ったりといろいろな工夫をしなければいけません!しかし、それも独りよがりな走りではなくチームでしっかり決めて走らなければボールを前に進めることはできませんよね!

そのチームのルールをもとにブロックする側を見ていきましょう!

1列目にいるのが4人~5人いますがこれの呼び方はオフェンスラインと一緒のことが多いです!

左からLT(レフトタックル)、LG(レフトガード)、C(センター)、RG(ライトガード)、RT(ライトタックル)です!
4人の時はCが抜けて、LT・LG・RG・RTのことが多いです!

2列目には2人もしくは3人います!

3列目は2人いることが多く、W(ウィング)と呼ばれています。

リターナーの直前の左右にいて短いキックや横に逸れてリターナーが取れないようなときは代わりにリターンすることもあります!主な仕事としては、リターナーの前を走って走路の下見を知るような役目だったり、1列目2列目でブロックし損ねた相手をブロックしたりします!

このようにリターン側も層になっています!

理由としては、ボールがキックされる地点から10ヤード過ぎた時点フリーボール(どちら側にも所有権がない)扱いになります!そのため、わざと短いキックを蹴ってキックカバー側がボールを確保してオフェンスすることもできるからなんです!

このあたりの細かいルールは次回以降に書かせていただきますね!

 

試合開始の合図!!

アメリカンフットボールの試合の開始の仕方としては、キッカーが通常、自陣の35ヤード地点にセットしたボールを相手陣地向かって蹴り、蹴られたボールをキャッチしてリターンがされた時点からスタートします。(ややこしやーーー!!笑)

なぜそこまで厳密なのかはアメフトの特性を分かってくればより深く理解できますが、時間がものをいうスポーツだからです!!

このように試合開始や得点の後、ハーフタイム明けなどに行われます!

コーチの中にはオフェンスやディフェンスよりもこのキッキングが試合の中で「一番重要だ」と考える人もいるくらい試合の流れががらりと変わる瞬間でもあります!なのでアメフトで一番面白いシーンといっても過言ではないですね!!

 

次回はパントチームのことについて書かせていただきますね!