今までは初めの1歩的なところを一緒に見てきました。
ここで本格的に深いところの知識を選手の皆さんと考えていきたいと思います!
今やっている選手の中で意外とプレイブックを覚えていれば何とかなると思っていませんか??
この先、競り合った時やいざというときに意思疎通がしやすくなります!そのためにはまずディフェンスのことをしっかりと勉強しておいた方がいいですね!
私も学生時代は全くディフェンスのことなど分からずただプレイブックの紙の通りにやっていましたがそれにはやっぱり限界があります!なのでフィールドで自分たち自身で考えられる選手になることが重要なんです!
先ずは、passを決めるために非常に重要なcoverのことから見ていきましょう!
目次
coverの基本!
coverを読む基本として相手のことをしっかり知る(スカウティング)を怠らないということがまず第1に重要です!そのチーム自体の特色は勿論のこと相手の主力の癖も見抜けるとさらにいいですね!
1st down,2nd down (long,middle,short),3rd down(long,middle,short)にどのcoverがmainなのかをパーセンテージで出せていると傾向が目で見てはっきりと分かるのでいいですね!さらに相手が何yardがlongとして考えてるのか、何yardからshort yard扱いなのかも見抜けていると一番いいですね!
この考え方はRunの時にも活かされてきます!
ここで本題です。
選手皆さんはどの選手を基準にcoverを見ていますか?
coverを読む基本としてはSFの位置です。
1highなのか、2highなのかで大体の見当がつきます。
その次にOLBの位置です。
Boxに寄っているのか、完全にSBの前に飛んでいるのかでその後の動きが予想つきます!
2highなのにOLBがBoxに寄っていた場合
何か違和感を覚えませんか?
この場合で考えられるのはLBのBlitzが入ってSFが下りてきてcover3になることが予想つきます!このように簡単ではありますが全体がイメージ出来ていると出そうなPlayと詰まりそうなPlayが分かってきます!
当然のことながらあくまで基本なのでチームの中での決まり事があればそちらを優先してください!
では、基本的なcoverの種類を見ていきましょう!
Man and Man
一概にMan and Manと言っても色んな種類があります!
その中の代表的なものを見ていきましょう!
0 Free:サポート役であるSFをなくしてセカンダリー陣でレシーバーをMan and Manするcoverです。ディフェンスとしても非常にリスクが高く、short yardの時やランに力があるオフェンスの時などにこのcoverで対応することがあります!
この時にオフェンスが有利なプレイとしてはBubble screenやSweepなどのオープンな展開に持っていくことです。この時のBlocking schemeとしてレシーバーがクラックブロックすることで自分より中にいるLBをブロックできるうえにCBを中につれるのでオープンががら空きになります。
それとstraight系のパスルートが有効的です。そもそもオフェンスの考え方に1対1はオフェンスが有利というものがあります。それにWRにとって一番腕の見せ所であり、勝負に勝ちやすいルートがstraight系のパスになります。
厳しいようですが、このcoverの時にWRが勝てないようではダメどのパスも通りません!
1Free:サポート役であるSFを後ろに1人配置したcoverでLBをそのままレシーバーとMan and ManさせるかLBの選手とSFの選手を代えてあえてセカンダリーを4人から5人増やしてくるディフェンスもあります。1freeはMan and Manのcoverの中ではどの場面でも適用できます!
この時オフェンスが有利なプレイとしては自分たちの一番強みが出るプレイをするのが一番です!というのもこのcoverに関してはRunもPassも出るも出ないもその時のモメンタムだったりするので自分たちの自信のあるPlayをするのが一番です!
ただ、このcoverの弱点を突くとするとパスルートを工夫してクロッシングパターンやAレシーバーのストレート&カムバックルートが有効的です。
なぜかというとクロッシングすることでディフェンス同士の接触、グレーゾーンにはなりますが1人を活かすために1人がディフェンスに軽く邪魔をするなどしてスペースを作りやすいからです。またストレートとカムバックをあえて決めてかかることもいいですがその時に勝てるかどうかが分からない時はコンバージョンでWRとQBの阿吽の呼吸でストレートなのかカムバックなのかを判断してもいいですね!!
2Free:サポート役であるSFが2人配置するcoverで3rd down Longの時や試合終盤で点差に余裕がありロングゲインを許したくない時またはパスの成功率ものすごくよくて引いて守らないと手に負えない時などに用います。
この時にオフェンスで有効的なプレイは時間に余裕があるときはタイミングの早いランプレイで時間がないときは縦ルートとインルート・アウトルートの組み合わせで段差を使ってパスを決めるの一番です!
この2Freeのように試合終盤に引かれて守られると得点するのが厳しくなりますのでそこまでの試合運びを考えてオフェンスすることが重要です。
COVER.2
どのフィールドポジションでも使える万能coverの1つあり、基本的なcoverになります。
このcoverをパスユニット全員(試合に出られていない選手も含めて)が試合中に見抜けるようになるとチームの底上げにつながり試合でパスが決まり始めてより楽な試合展開に繋がっていきます。
なぜかというと基本的なcoverであるcover2とこの後書かせてもらうcover3とでパスルートの走り方が異なります。その異なる走り方を覚えてしまえばどのcoverでも応用を聞かせられるからです!なので、試合中、リアルタイムでcoverを見抜くことが重要なのです。
でも、「なんで試合に出ていない選手もなの?」という疑問が出てくると思います。
なぜだと皆さんは思いますか?
他のスポーツと違って自由入れ替え制なのでどの選手が出ても基本的にいつ(タイミング)、どこに(スポット)、だれが(レシーバー)を崩してはいけません。それに出ている選手がシーズンを通して出続けられるという保証も何もありません。なので、少なくともバックアップの選手はいつ出られてもいいようにしておかないといけませんね!
cover2: