寒くなってきたこの頃、アスリートにとって寒さは天的です。
寒いと何が起こるかというと筋肉系のトラブルを起こすことが非常に多いです。
なぜかというとアップで身体を動かしていても筋温が上がらずらいからです。
筋温が上がらないとハードな練習に移行したときに一番厄介な肉離れなどを引き起こしてしまします。
なのでウォームアップをしっかりと行い筋温をあげる必要があります。
肉離れにならないための対策と肉離れになった時の対処法を見ていきましょう!
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医学的分類
肉離れ:急激な筋の過伸展・自動収縮になどによって発生する筋繊維または筋膜の(部分)断裂、過伸張、出血のことを指す。
受傷部位の多い順に➀ハムストリング➁下腿三頭筋➂大腿四頭筋が三大肉離れ受傷です!
ただ、競技の特性によって受傷しやすい部位は違ってくるので注意が必要です。
受傷度分類
軽症:わずかな筋繊維の断裂
中等度:部分断裂
重症:完全断裂
画像診断【MRI・エコー】
Ⅰ型:出血所見のみが認められる出血型
Ⅱ型:筋腱移行部損傷型
Ⅲ型:筋腱断裂型(付着部裂離損傷)
この受傷度分類を把握し受傷度を認識することで効率よく、的確な治療を行うことができます。
なので軽い肉離れだからといってあまく見ず一回エコー診断できる場所で診てもらうもの競技復帰を早める一つの要因になります!
肉離れにならないために
肉離れにならないために何が一番重要かは前述したように筋温をしっかりとあげることです。
筋温をあげるためにウォームアップを入念に行う必要があります。
その他の対策としては日常でのストレッチが非常に重要です。
もともと硬さがある筋肉と柔軟な筋肉では筋温の上がり方も違いますし怪我のリスクも柔軟な筋肉の方が減らすことができます。
他には日々の疲れをためないことです。
睡眠重要ですし、マッサージや鍼灸などを受けて疲れを取るということも一つの対策になります。
肉離れになってしまったら
対策をしていても肉離れになってしまうことがあります。
そういうときの対処法を見ていきます!
治療法は重症度によって治療の進行度合いが違ってきます。
進行度合いを➀急性期➁亜急性期➂回復期➃トレーニングになります。
➀急性期(1日~3日)
先ず重要になるのが(P)RICEです。
PRICE
P:Protection(保護)
R:Rest(休息)
I:Ice(冷却)
C:Compuression(圧迫)
E:Elevation(挙上)
状態(主にⅢ型、場合によりⅡ型)にもよりますがテーピングなどで保護を入れた方が治りが早くなるケースもあります。
急性期にもう一つ重要なのが微弱電流(マイクロカレント)による低刺激を入れることです。
➁亜急性期(2日~14日)
この時期が非常に重要で組織修復の手段をいかに入れていけるかにかかっています。
組織修復にいいのが超音波・高周波・温熱・鍼灸になります。要するに血流を怪我した組織に多く持ってこれるように刺激を入れて修復を早めるのです!
➂回復期(7日~21日)
この時期から軽めのストレッチやその場でもジョギングなどで負荷をかけていくような形で最初やっていきます。
受傷から1週間くらいで始め、Ⅰ型では10日、Ⅱ型では14日、3型では20日ほど経った頃からランニング系に移行できるようにしていきます。
➃トレーニング(12日~30日)
この時期からは競技の特性に合わせたトレーニングを行っていきます。
バスケットであればディフェンス時の細かいステップワークやサッカーであればストップ&ゴーなど競技に合わせたトレーニング行って復帰を目指しましょう!
まとめ
日にちは目安なので状態を逐一チェックして競技復帰をして怪我をしない体を作ってから復帰するように心がけてみてください!
筋肉系のトラブルはアスリートにとって本当に厄介なので怪我をしないように日々対策をしていきましょう!!