今回はキッキングチームの中でもパントチームのことを書かせていただきたいと思います!
アメリカンフットボールは陣地取り合戦です。
そんな陣地を取り合う上で陣地を回復するキックがパントキックになります!「なにそれ?」とか「陣地回復するキック?」と思われるかもしれませんが私自身も試合を見たり、やったりしなければ絶対に理解できなかったと思います!
そんなパントチームのことについて一緒に見ていきましょう!!
目次
そんなに悪では……
試合においてパントチームが出てくることはあまりチームにとっては良くない流れの時です….
それはなぜかというとこの後のルールの時にも書かせて頂きますが、
4回の攻撃権があるうちに10ヤード以上進めばもう4回の攻撃権がもらえます(これをファーストダウン更新または獲得といいます!)。このようにして攻撃を繰り返し、エンドゾーン目指すのがアメフトです!
しかし、パントチームが出てくるときは4回目の攻撃でファーストダウンを獲得できないと判断したときに陣地を回復するために出てきます。なので先ほど書いたようにパントチームが出てくるというのはあまり流れとしては良くないことなんです……
しかし、陣地をしっかり回復できればいいディフェンスができ、いいディフェンスができればいいオフェンスができるというように流れが良くなることもしばしばあります!!
それを狙ってしっかりと陣地を回復したいところですね!!
ここから本題のパントチームのポジションについて見ていきましょう!
安定が一番⁉
先ずはパントカバーチーム(パントを蹴る側)のポジションを見ていきます!
P(パンター):スナッパーから投げられたボールを受け取り、パントキックで陣地を回復するキックをする!キックの時は大体どこのチームもパンターはボールが置かれた位置から15ヤード下がった位置にセットすることがほとんどです!
15ヤードも離れる理由は、それだけ離れなければ相手もスナップとともにパンターに向かってプレッシャーをかけてきます。
それを回避するためにある程度の距離が必要なのですがちょうどいい距離が15ヤードなんです!!
ちょうどいいというのはスナッパーの安定したスナップの供給できる距離と相手がプレッシャーをかけてくるのを逃れるのに時間的・距離的に安定したパントができる距離です!
パンターにとって一番重要なことは安定性です!
なぜか皆さん分かりますか???
1回はめっちゃ陣地を回復できたけど1回は全く陣地を回復できなかったとなったときに皆さんはどう思いますか??
全く陣地を回復できなかった時に相手に得点される可能性って広がると思いませんか?
なので派手にビックパント(陣地をすごく回復できるパントのこと)をするよりも地道に安定して30ヤードでも35ヤードでも回復できる方がチームとしても作戦を立てやすいですよね!
パンター以外にプレッシャーを受けさせないようにブロックと蹴ったボールをリターンさせないようにする役目の選手もいます!
R(ラッシャー):オフェンスポジションでいうWRの位置にセットしてスナップと同時に相手のリターナーに向かってまっしぐらに走り出す!このポジションは相手を抜き去る能力とタックル力が長けている選手が務めることが多いです!
他は基本的にパンターがプレッシャーを受けないように先ずブロックしてからリターナーに受かっていきます!
その一人が先ほど言ったスナッパーです!
スナッパーは安定したスナップをパンターに供給してからブロックしてタックルしに行くと3つの仕事をしています!(めっちゃ大変……)
他はオフェンスと一緒のLT、LG、RG、RTです!
それに加えてSB(スロットバック)2人とセーフティがいます。
よく見る体型としてはパンターを取り囲むようにして守るノーマルフォーメーションと3人の巨体がパンターの目の前でブロックをするスプレッドフォーメーションの大きく2つに分かれます!
パンターとしては言うまでもなくプレッシャーを受けにくいノーマルフォーメーションのほうが確実に蹴りやすいです!
チームの士気を一気に!!!
では、その反対のパントリターンチームのことを見ていきましょう!!
キックオフのキックの時もそうですがパントキックは風の影響をもろに受けやすいです。なんでかというと蹴ってからリターナーの懐に収まるまでに長いと5.5秒くらいの時間空中に浮いてることがあります!
5秒も空中にあれば風が強い日は特に影響大ですね…かといって野球ボールほど軽くはないので野球ほどボールが流されることはありません。ですが、風がきつくない時でさえパントキックを直接キャッチするのは難しいです!
それをいうのもアメリカのNFLの選手でさえシーズンを通して1回もミスしない選手がいないほどだからです!なのでリターナーを務める選手はまずキャッチ能力に優れていることが一番なんです!
リターン側はあらかじめ話し合って左右どちらかのサイド・中央にリターンするか決めてからプレイに入ります!
その決められたルートを作る役目とパンターに対してプレッシャーをかける役目の選手がいます!ですが、大体ディフェンスの選手が残ってそのままプレイすることが多くディフェンスのポジションの延長線になります!
但し、最前線に位置してオフェンスラインと当たることが仕事のDTやNGに関してはLBの選手と変わってパントのリターンチームを作ることが多いです!!なので、特別ポジション名が増えるというのはリターナーくらいですね!!
いい位置から始めるための0ダウンの攻防!
今まで書かせて頂いたパントは蹴った瞬間に攻撃側が攻撃権を放棄して陣地を回復するキックです。両チームとも陣地をよくしたいという思惑の元行われる攻防は試合の中である意味オフェンス・ディフェンスの攻防よりも面白いと思います!笑
皆さんも試合の時にこの0ダウンの攻防に注目してみてください!
次回はキッキングの中で唯一得点が入るフィールドゴールについて書かせて頂きます!